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フールのサブブログ

PFCS 用のサブブログです。黒髪ロング成分はあまり含まれておりません。

ひな祭りの外側 ━ハサマ王編 下━ PFCSss

 ハサマ王はそこら中に雷を少なくとも10発以上は放った。だめ押しとして、台風を引き起こす。青かったそらは一瞬にして曇天と化した。
 エアリスは数発雷に被弾するも離陸すると同時に、その衝撃でカマイタチを発生させ、台風を相殺した。周囲にあった高さ数メートルの木が何本も倒れる。
 
 「そんな機能まであるんだね!凄いね!」
 
 ハサマ王は目をキラキラさせながら天から雷を乱射する。

 「ふん。もうこの程度雷、見なくてもかわせるわ」

 飛行するエアリスは違和感に気づく、

 「あれ?わらわ……雷に囲まれている?」

 ハサマ王は雷を数十発に増やし事前に包囲して撃ち込んだのだった。
 さらに追い討ちに巨大な雷を三発ほど放つ。雷に焼かれた運の悪い木は、ずたぼろに引き裂けていく。

  「神でもね!偉いわけではないんだよ!」

 エアリスはハサマに向かってミサイルを二発ほど放つ。しかし、大きな雷を避けようとした瞬間、急激に減速し、数十発の雷に被弾。
 そんな彼女に対し、ハサマ王は追い討ちに何発も何発も何発も何発も大小様々な雷を当てる。

 「神は世界を導く権利がある!義務がある!責任があるのじゃぁ!」

 液状になりつつもハサマに向かって高速で飛行、手をひも状にして掴みかかった。
 自らとは逆の方向にあられとカマイタチを発生させたうえ低空飛行に移る。前から迫り来る木と空気の刃、凍てつく冷気に最高速でハサマにぶち当て続ける。

 パーカーを無惨に裂かれ霜に覆われても気にせずにハサマは笑う。
 竜巻で液状化した巫女を跡形もなく引きはがすと

 「権利も義務も責任もないよ!いいんだよ頑張らなくて!ハサマが!できるだけ何とかするから!」
 
 ハサマ王は両手の手のひらを合わし、ゆっくりと開いていく。なにもなかったはずの空間に、恐ろしい量の雷を収束したエネルギーの塊が現れた。ハサマ王が手を前にかざすと、光の球体は電気で軌跡を描きつつ、一直線にエアリスに飛んだ。
 エアリスは最高速で避けようとするも、雷による過熱とジェット飛行による過冷却による再生機能不全が起きる。飛行ユニットが再生出来ず、半液状化した状態で雷を受けた。
 胸部から上は再生したものの、身体は再生出来ず、液体のまま、甦らない。

 「威力も何発撃つかも変えられるんだ!すごいでしょ!」

 そう言いながら胸部から下だった液状に強い雷を13発撃った。
 『下半身だったもの』が形態を維持できず、気化する。
 
 「わらわは『平等を望む人々の信仰』を受け、神に…にに匹敵する力を得ええええたのに。こんなの不……平等」

 ハサマ王はいつのまにか目の前で屈み、視線を合わせる。

 「不平等でもね、ひとまずは受け入れられないと駄目なんだよ。それに、平等はね、正義とはあまり呼べないんだ」
 小さな子供に優しく言い聞かせるように残酷な言葉を紡ぐ。

 「びびび平等はにする子は……いい子、いい子にはご褒美。不平等は悪い子。悪い子には……おし…おき。お主はどちらだ……」

 優しく微笑みながら「どちらでもないよ」と返すと、残りの部分へと指先に収束させた眩い閃光を放った。
 エアリスは分子レベルに分解され、以後再生することはなかった……。


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 その後のこと

 「王、なんですかそのパーカーの残骸は!」
 「ちょっと機械の巫女さん消したからね」
 「買い換えないとやばいよこれ!」
 「何故私達に伝えなかったのですか?王………」
 「だって皆寝てたし護りたかったから」
 『有難いのですが王、とにかくパーカー変えましょう』

 この後買い換えたついでにストックを増やした。