旦那モドキとは
旦那モドキ
ドレスタニア王宮に住んでいる謎の生物です
飯さえ食わせれば雑用を一通りこなしてくれます。特に掃除が好き。
雑用の合間によくカエルとかの解剖をしています。そっとしておきましょう。そのうち掃除しだしますので。
たまに高い声で「はよ、はよ」とか「そうじ」「カイボー」とか言ってます。
ドレスタニア王宮に沢山いるっぽいので一匹位頂けると思います。
因みにご飯をあげるとすり寄ってきます。害はありません。
━━実際にクロマさんが観察したそうです━━
●クロマ(何だろうこの生物。誰かに似てるけど)
「ソウジ!」「センタク!」「メシ!」「カイボー」
王宮ではぶつくさ言いながら掃除してます。割りと楽しげ。人とぶつからないように頑張ってます。因みに奴とはほぼほぼ無関係。
●クロマ(しばらく見ていよう)
せっせせっせと雑用をこなしていきます。
……城の庭にカエルの死骸が落ちていただようです。一斉に群がって解剖をし始めます。
「メス!カイフク!イジョウナシ!シインタゾウキフゼン!」
●クロマ(壮観だな)
満足したら、もうスピードで掃除して、塵一つなくなりました。
「メシノジカン!」「メシノジカン!」「メシッ!ハヨ!ハヨ!」
昼時になり、一斉に食堂へ向かっていきました。因みに一列に並んで、人が通ると道を譲り、大変行儀がよさそうです。
●クロマは定期的に観察しに来るかと決意して帰って行きました。
厨房のおじさんが「急かすな!急かすな!今うまいもんを持ってくるからよぉ!」
旦那モドキーズ「はよ!はよ!」「はよ!はよ!」「はよ!はよ!」「はよ!はよ!」「はよ!はよ!」
クロマの去ったあとに、旦那モドキの人だかりが厨房の回りに出来あがりました。
このあとおじさんが大鍋を持ってくると、学生食堂みたいに勝手に旦那モドキが配膳していき、食事の用意とかも全部自分で行いました。料理の量は半端なく必要ですが、雑用はやってくれるので人手はあまり必要ないのです。
食べ終わると自分で食器を回収し、おじさんに返し、満足して帰っていきます。
━━観察終了━━
結論:旦那モドキとは➡便利以上の何かです。
ただし、食費が半端なくかかります。一般家庭で買うのはまず無理です
ペストマスクに見える頭で鳥のように口を開きパクパク食べます。不味くても別に何とも思いませんが、ある程度美味しいときは「ウマイ!ウマイ!」と料理を誉めてくれます。公正公平なので、料理コンテストにも審査員に抜擢されました。
……満足するまでに数人前を軽く平らげますが。
そのため、安定して食事を供給できる王宮にしかいません。
ドレスタニア王宮にはそれが何匹も居座っています。
食費さえ出せれば確実にリターンはそれ以上です。とはいえ、数も少ないので見つけるのがまず大変、というデメリットも……。
因みに生活条件がいいとペアでどっかに消えて、帰ってくるときになぜか何匹か増えています。生活環境が厳しくなると、いつのまにかいなくなります。
野生はレアなので、家出した旦那モドキは大抵どこかの王宮やらなんやらに捕獲されて、またそこで雑用を始めます。そうでなくても、勝手に居場所を見つけて居座ります。以下ループ。
多分クロマさんクラスの方なら容易に手なずけられるでしょう
因みにこいつが消えると破産のサインです。気を付けましょう。