ルビネルの日常と後輩
※百合描写注意
後輩「ルビネル先輩、ちょっといいですか?」
ルビネル「フフッ。いいわよ」
後輩「いつになったらナンパ止めるんですか? 先生にも何度か注意されているんでしょ?」
ルビネル「さあ」
後輩「言われて直せないって先輩、それって変ですよ」
ルビネル「ええ。私は変よ」
後輩「そうやってすぐに変って認める時点でおかしいです」
ルビネル「そうかもしれないわね」
後輩「ああ、もう。そもそもあたしには同性に興味が行くなんて理解できません。世間的にはアウトですよ」
ルビネル「世間って、何?」
後輩「はぁ、そこからいちいち説明しなきゃなんないんですか、先輩」
ルビネル「世界的には同性愛は普通よ」
後輩「ここはカルマポリスで、しかも学校内です。先輩のナンパが原因で何人もの生徒が迷惑してるんです。少しは人のことを考えたらどうです?」
ルビネル「具体的にどういう迷惑を被ってるの?」
後輩「......あたしの友人のトモコがあんたにナンパされたんだよ。それからあいつ、ことあるごとにお前の話ばっかするようになった」
ルビネル「そうなの。トモコちゃんがあのあとねぇ。それの何が迷惑なのかさっぱりわからないわ。私の話をトモコちゃんがするのがそんなに気にくわない?」
後輩「あいつはあんたに惚れっちまったんだよ。本人は自覚してねぇけど、端から見たら明らかにそうなんだ。お前にはもう恋人もいるんだろ? 恋人がいるのに......それって浮気じゃねぇのか? あんたの浮気にあたしの友達を巻き込むな」
ルビネル「そう。それは失礼したわ。あの子が汚れるのがあなたは我慢できないんだぁ。例えそれがあの子自身の意思でも」
後輩「先輩がそそのかしただけだろ」
ルビネル「私は誘っただけ。彼女が乗ったまでよ」
後輩「どちらにせよ、友達として危ない火遊びは止めるさ」
ルビネル「私にはあなたが友達を縛っているようにしか聞こえないけど」
後輩「常識の外へぶっとぶのを止めてるだけだ」
ルビネル「常識ってなぁに?」
後輩「あのなぁ!!」
ルビネル「あと、私の恋人は了承してくれてるわよ。そもそも浮気っていう概念がないの。残念だったわね......。あと何か言いたいことはあるのかしら」
後輩「チッ。そのまま続けてると、背中を刺されるんじゃねぇか。嫉妬した女子によ」
ルビネル「いいの。嫉妬で冷静さを失うほど愛してくれるんだったら私、思わず受け止めちゃうわ」
後輩「狂ってる」
ルビネル「ところであなた」
後輩「なんだよ」
ルビネル「そのトモコちゃんのこと好きなんでしょ」
後輩「はぁ!?」
ルビネル「やたらと同性愛を批判してくるのって、あなたが元々同性愛で、でもそれを隠して生きてきたのにどうどうと公言をする私にイラついてを見てキレたんじゃないの?」
後輩「勝手に決めつけんな。消えろ」
ルビネル「じゃあ、おいとまするわ。回りに流されず自分に正直に、ね」
後輩「二度とあたしに顔を見せんな」
ーー
トモコ「先輩! ありがとうございます!」
ルビネル「トモコちゃん、私を噛ませに使うなんて度胸あるわねぇ」
トモコ「あの子、ちゃんと仕上がりましたぁ?」
ルビネル「ええ、もちろん。......行ってらっしゃい。告白頑張ってね」
トモコ「えへへ。頑張りまーす!」